第9話『最後の顔(後編)』
「馬鹿なことはやめろ!」

蔵の中で人間の顔の皮を発見し、七生の母の秘密を悟った真魚だったが、女にオノでおそわれ、重傷を負ってしまう。真魚を救いたい七生は、「薬」をとりに家の中へ急ぐ。だが、祖母にそれをとめられてしまう。
一方、女にガケから落とされ、ケガを負った男を背負い、七生の家に現れた湧太は、七生の母が真魚の首をしめている場面に出くわす。湧太が生きていることにおどろく七生の母に、湧太は自分たちが人魚を喰った者だと告白する。すると七生の母は、25年前のできごとを語りはじめ…。