シャーマン・キング
第249廻「くたばれS・F(シャーマン・ファイト)」
週刊少年ジャンプ第51号(平成15年12月1日号掲載)
「超・占事略決、禁人呪殺!」
「M134 バルカン」カシャ

◆世界を破壊せよ

今週のシャーマン・キング、オレ的ツボにハマりまくりだった。
作者がコレまで築いてきた世界(巫力が高いほうが勝つ)を、作者自身が破壊する。
「うわ、スゴイ事したな!」
そんな感じで。
「狭い世界で閉じこもっているから考えが偏るんだよ。ハオはシャーマンの中で最強なだけさ」
このセリフが、また生かす。

◆過去の歴史に倣うのか?

さて、ここまで褒めちぎって描いていますが、実はこういうネタ自体はさほど新しいわけではない。
神秘的な力(超能力でも魔法でも何でも良い)に対して「ありえない! 科学の力の前で祈りが役に立つかよ!」と言い放って銃を片手に死んでいったフィクションの世界のキャラクターは、多分私たちが思っているよりも多い。
出来るだけ多くの人に判り易いネタで言うと、ディオ(ジョジョの奇妙な冒険)に対して銃で挑んだ人間はことごとく敗北している。これは、その神秘的な力がいかに強大かを描く演出にもなっているわけだ。
では、「シャーマン・キング」ではどうなのか?
今回の話で魔女は近代兵器の前に死んだ(正確には兵器で死んだわけじゃないけど)。
だが、ハオとの戦いはまだだ。
この作品でのシャーマンVS近代兵器はどうなるのか?
今後が楽しみである。