ガンダムSEED

第48話「怒りの日」(H15.9.13放送分)
躊躇無く核攻撃を行う地球軍に対して、ザフトは大型ガンマ線兵器「ジェネシス」を放つ。
その威力は想像を絶し、一撃で地球軍に大ダメージを与える(ソーラーレイとかコロニーレーザーみたいな)。
地球軍は一時撤退するが、すぐさま反撃の準備にかかる。
ジェネシス」の射程距離は地球をも捉えているのだ。
一方、「ジェネシス」の一撃で、戦況を有利にしたザフトは、「ジェネシス」の第2射を準備。
そして争いを止める為、キラ達も出撃する。
その中に、真紅のガンダム「ストライク・ルージュ」を駆るカガリ・ユラ・アスハの姿もあった。

「君は僕が守る」(アスラン・ザラ
というわけで、ついに最終回まで残すところあと2話。
もっと盛り上がっても良いはずなのですが、いまいちノリ切れない。
アスランカガリの出撃前の絡みなどはそれなりに良かったのですが。
どうにもこうにも、ここまでの各キャラのエピソードが薄すぎる。故に、各キャラが薄く感じられます。

いきなりですが。
かなり救いの無い話なんですよね、SEEDの物語は。
親友同士が戦わなきゃならないわ。
その親友に友達が殺されるわ(第29話「さだめの楔(くさび)」&第30話「閃光の刻(とき)
)。
そもそも戦争の原因が、単なる妬みから始まっているわけで(“種族間戦争”と言って良いか? つまり民族差別だし)(第14話「果てしなき時の中で」)。
そして最終決戦では、お互い大量破壊兵器を切り札として、両軍が最終決戦へ向かおうとしている。
なのですが。
最終回直前の今日この頃、それらが視聴者に伝えられているだろうか。
少なくとも自分には伝わってこない。
個人レベルの悲しさも。
戦争の悲惨さも。

SEEDをここまで見て、何よりそれが残念でならない。

結局、戦争の原因が良くわからないし。「コロニー対地球」の図式だったファーストガンダムと比べると、SEEDでの戦争の原因が「遺伝子改造人間に対する非改造人間の妬み」って・・・そりゃあ、弱いと思うよ。
それを良しとしても、それならそれで主人公達に戦う理由をください。悪役にも。

◆SEEDは「ハリウッドの娯楽大作」?http://homepage1.nifty.com/miorunote/log/2003_09.html#15
>それにしても本作、いかにも「ハリウッドの娯楽大作」と銘打たれた作品群と似たようなムードだよな。登場人物(特に悪役が)があまりにも考えなしだったり、大きなドラマの中で個人の関係をクローズアップして見せたりする手法だったり、わかりやすすぎる筋書&思想がほとんど無いところとか。

・・・というお話。
なるほど。言わんとしていることはわかる気がする。
「わかりやすすぎる」かは自分には疑問だが、「思想がほとんど無い」というのは同感。
正確には、表現できなかったのかもしれないけど。