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第12話『欠片の詩歌』(最終回)

精霊の力を与えられ、人の様々な心を見せられた少女、一夏。
そして彼女は選択を迫られる。
鏡の精霊「嫌悪した自分自身と失望した全ての人間、どちらを消し去るべきか。選びなさい。どちらかを」
一夏「どちらも・・・選びません。確かに、自分にも嫌いなところはあります。でも、変わって生きたいと思います。醜く嫌いな部分があっても、人も世界も変わっていける。生きていけると信じています」


・・・とまぁ、最後のお話でした。
作品を通しての不思議な感覚・雰囲気とか、最後に主張された言とか、良かったです。
でも、最後の「自分は変わりたい」という言葉は少々唐突だったように感じました。あらかじめ用意されていた模範解答を言われたような、そんな感じ。
12話はTVアニメシリーズとしては短いほうですが、物語を描くに結構な長さだと思います。その中で、主人公が自分を嫌う様とか、人が人を傷付ける様子とかは十分描かれていたと思うのですが、主人公自身が自分を変えたいような主張を感じなかったのです。“自分を嫌うこと”と、“自分を変えたいと思うこと”は違うと思うのです。
そのあたりが物足りなく感じました。