銀河鉄道物語
最終回

最終章に当たるここ数話の異次元人との戦い(笑)は、自分的に期待した展開とは異なっていて、その点は残念だった。自分は、あくまで警備隊の一員としての主人公の行く末を見たかった。
「人の生死を乗り越えて」「そして未来へと繋がっていく」というのがテーマの一つだと思うのですが、戦争を舞台にすると、若干異なる意味が感じられるのです。“人の死の美化”とか“犠牲を賛美する”ような。
「主人公に親しいものの死を乗り越えさせていく」にしても、戦争にしなくていいじゃん、鉄道警備隊の仕事で凶悪犯に殺されるとかでも良いじゃん?・・・とか思ってしまうのです。

ただ、逆に「戦争を書きたかったのだろうか?」とも思います。
それでしか描けない事があるのも事実。
そして、「どうしてわかりあえない? 分かり合えるはずだ! 種族は違っても、僕たちは同じ心を持っているのだから!」とか言う話だったんで、それはそれで良い話ではあったんのですが。
単に自分の期待した方向を異なるベクトルに物語が動いちゃったと言うことなのでしょう。