新たなる翼

カレイドスター 新たなる翼
第39話『惨酷な すごい 祭典』
「私・・・ここに来ちゃいけなかった・・・」(そら)

天使対悪魔。白対黒。新パートナーであるユーリとの新技を完成させたそら組。そして遂に決戦の日。この日に全てを賭けた世界中のアーティスト達の殺伐とした空気が会場全体を覆う。そしてそらを待っていたのは、以前にも増して研ぎ澄まされたメイ組の素晴らしい演技。そして想像もしなかった裏切り。そしてそらは・・・

というわけで、サーカスフェスティバル本番の話。
くはーっ、そう来たか!
つーか、メイがますます主人公っぽいよ!
あんたは少年漫画の主人公か! ライバルか!
反してそらは少女マンガのヒロインかよ! か弱すぎるぞ!
・・・とまぁ、割と本気で思います。

これが少年漫画のスポ根モノなら、「これまで自分がやって来たことを信じろ!」とか「本物の天使を見せてやれ」とかそらを励ます人がいるはずなんですが、無いし。
ユーリさんの突き離したような言い方(「わかっていたはずだね」)も、自分には少女漫画の王子的役柄に近いと見る。
あと、外部的要因(自分以上の競技者の存在とか)ではなく、内面的要因(精神的弱さとか)により挫折するのも少女漫画に多くみられる要素だと思う。
苗木野そら」は、何度もそういう弱さを見せてきたキャラなんだけれど、これまでは主にレイラさんに引っ張ってこられる形で(結果的に)事無きを得ていた場合が多い。
そのレイラさんがいない今が、主人公にとっての本当の試練の時なのだろう。

ここからは全くの蛇足を承知で書くのだが。
逆にメイが少年漫画主人公っぽいというのは、そらに対する強烈なライバル心(「(自分が燃えるのに)足りなかったのは、そらというライバルだった」)とか、第37〜38話辺りの「自分の負けん気の強さでもって立ち直り、ケガ(外部的要因の障害)を利用して新技を編み出す」ところとか、その辺りのエピソードに見られるのだ。
実際、今回のフェスティバルで実質はメイとそらの一騎打ちだったわけで、いかにもスポ根モノの展開だったしね。