第12話『砂礫の大地(後編)』
「覚悟をしてもらう。この“鋼の錬金術師”の名を語ったからには」(エド

というわけで、追い詰められたエドたちは何とかマグワールの館から脱出する。
だが、マグワールにはラッセル達が偽者だと最初からばれていたのだった。彼らはマグワールの手段を選ばないやり方に反対し、捕えられてしまう。
マグワールは彼らの代わりにエルリック兄弟に赤い水の研究を引き継がせようとするが・・・


というわけで、マグワールを成敗。赤い水の被害もラッセルたちの協力もあって最小限に止めることができた。
めでたしめでたし・・・・だってさ。
これはこれで、普通の話でした。

つうか、前後編を使った割には今ひとつ語り足りていない気がする。
この話の鍵となるのは異邦人であるエド達ではなく、ラッセル兄弟(つうか、兄の方)のはずなのだが、そのあたりの心情の動きが全くと言って良いほど伝わっていない。
ラッセルの弟は兄を止めようとしたり、エドは「自分の道は自分で決めろ」的な事を言って説教していたが、肝心のラッセルのキャラが弱すぎて、ともすれば単なる日和見キャラにも見えてしまう(ひょっとしたらそういうキャラとして描かれたか? いや、それではあんまりだろう)。
ラッセルが親父の研究にこだわっていた点については十分だったから、その後にエドに協力する気になった過程を少し丁寧に書いて欲しかったところです。
今回のエピソードの原作は小説版らしいのですが、そちらはどうなのだろうか?