君が望む永遠
第7話
孝之「引っ越さないと言ってないだろ!?」

孝之ちゃんのダメさ加減が顕著になってきました。
まさに原作どおりのダメさだ。
いや、感情的なぶつかり合いが毎週の様に起こるので余計に顕著だ。TVアニメ故ですね。

原作ゲームとの大きな違いの一つは、水月のOL生活が描かれていることでしょう。
これが、思っていたよりも水月というキャラクターを良く描くことに成功していると思います。
原作ゲーム(第2章)における水月は、“孝之の前で強がる姿”と後半での“極端に弱った姿”が殆どだったため、ともすれば水月は主人公に付き纏う“うっとうしいだけのキャラクター”になりかねなかった。これは、いわゆる恋愛アドベンチャーが「主人公=プレイヤー」の視点でのみ物語が描かれるゆえの必然でもあった。
TVアニメ版では、1社会人としての水月の姿を描くことで、水月と言うキャラの全てを描こうとしているように思えます。
また、アニメオリジナルキャラであり、ある意味で完成された社会人である石田あづさ(CV:伊藤美紀)。このキャラが水月を描く上で良い存在になっている。
この石田というキャラは水月の会社の先輩OLとして登場しているのだが、社会人として未熟な水月をカバーしつつ、社会人としてのあるべき姿を水月に説いてゆく。“大人”である石田は、水月の一生懸命だが弱いキャラとしての存在を浮き彫りにするのだ。
また、「既婚者だが夫婦仲がうまくいっていない」という設定を持つ石田は、水月の未来の姿を暗示しているのかもしれない。
そんなわけで、水月はゲーム版と比べても、かなり生きたキャラとして描かれている。今後の展開が楽しみだ。