第22話「雪乃、笑う」(9/3放送分)
前回のお話で人間を見直し始めた雪乃。
「ひょっとしたら、人間とヘナモンは分かり合えるかもしれない」
お互いにこれまでの歩み寄ろうとするカスミと雪乃。
そして、雪乃はカスミ達を霧の一族に伝わる大切な人をもてなす食事に招待する。
しかし、ちょっとした連絡の行き違いからカスミは雪乃との約束の時間に大きく遅れてしまう。
しかも、カスミが用意したお弁当が誤解を招き、雪乃はカンカンに怒ってしまう。

といったお話だったのですが。
サブタイトルにすっかり騙されました。
サブタイトルの通り、お互いに笑いあえたカスミと雪乃だったのに、あっという間に関係悪化!?
スタッフの陰謀か!?
・・・ま、おいといて。
良い話とは思うのだけど、ワシは“本人(特に主人公)の努力にも関わらず、誤解により仲違いしてしまう”という話、好きじゃありません。
なぜなら、「主人公は何も悪いことをしていない」から。

今回のお話では、カスミンが友達2人と一緒に雪乃から食事に招待されます。
しかし、友達2人は都合でこられなくなり、カスミンに連絡を入れるのですが、(様々な事象が重なって)連絡が遅くなってしまいます。
遅れながらも雪乃との待ち合わせ行くカスミン
しかし、雪乃が苦労して用意した伝統の料理は、時間が立つと霞となって消えてしまう料理だったのです。
食卓には枯れた花一輪が・・・(こういうセンスは良いよね)。
そこでカスミンは、「じゃぁ、自分が持ってきたお弁当を食べよう」とお弁当を広げます。
カスミンも招待されるだけでは悪いと、豪華なお重で弁当作ってきたのです。
しかし、逆に雪乃の逆鱗に触れてしまいます。
雪乃には、自分の苦労して作った料理を(カスミンが遅刻したために)台無しされた上、カスミンは自分の作った料理を自慢げに広げたように見えたのです。

お話そのものは綺麗に描けていたと思うのです。
カスミンが何とか雪乃と仲良くしようと頑張る様子とか。
雪乃が苦労して料理の食材を集める様子とか。
そういったシーンの積み重ねで、ラストの雪乃の怒りが生きるわけですが。
お話を丁寧に積み重ねようとするのが、ワシが「カスミン」を好きな理由の一つなわけだし。

ただ、今回のように、主人公の努力にも関わらず、一方的に誤解を受ける話は、後味が良くないのです。
まぁ、だからこそ続きが気になるのですけどね。

・・・で、来週は雪乃の話じゃないのかよ!?
どうしたものか。
まぁ、10/1には最終回の予定だから、あんまりじらされないだろう。

ん? 考えてみれば、「ごちそうしてもらいに行くのに、自分も料理を作って持っていく」というカスミンの行動も、あまり褒められたモノじゃないか。