宇宙のステルヴィア
第16話「うたがいのなかで」
脚本:堺三保/コンテ:中津環/演出:うえだしげる

りんなを迎えに護衛部隊としてウルティマに向かう志麻たちステルヴィア一行。
途中、所属不明の飛行物体に襲われていて漂流中のウルティマ市民を保護。
まだ、ウルテイマの司令官やりんなの父がのこっているということで、彼らの救出のために、謎の敵に取り付かれているウルティマに向かうステルヴィア・オデッセイ合同部隊。
しかし、敵の手痛い反撃を受け、救出作戦は失敗。
犠牲を出しつつ撤退するのだった。

・・・というのが、大雑把な大筋。
基本的にワシはステルヴィアという作品に対して肯定的だし、今回の話についてもキャラクターの個々の話や描写は良かったと思います。
例えば(以下、細かくなりますが)、

  • 「(志麻と光太の)二人は付き合ってるのか?」という問いに、志麻が光太に抱きつきつつ笑顔で「はいっ!」と答えるけれど光太が口半開きでぽかんとしているところとか(2人の認識の違いが出ている)。
  • 頑なに通信室にいる志麻をそっとしておいてやる光太とか。
  • りんなが前回まで「やっほー!」って感じで元気いっぱいだったのが、今回の謎敵襲撃のショック受けている様子とか。
  • りんなが、「パパがステーションに残されているから、自分も(主人公たちと一緒に)行く!」と駄々こねるとか。それを宥める志麻とか。
  • 志麻と光太が戦闘(というか人の死?)に嫌悪感を持っている様子とか。
  • 白銀先生が部下の攻撃を制止して、「あくまで救助が目的だ」と部下の手綱を引いて、ただの飾りの部隊司令でないところをみせたところとか。
  • そんな白銀先生が志麻や光太に「格好良いね」と言われた直後に、その指揮下で犠牲がでるところとか。

…といったところに痺れました。
で、今回はSF要素の多い話で。脚本の堺三保氏の持ち味が出ていたと思います。

んが。そんなワシが突っ込みを入れたいのは、

戦いにきたんじゃないなら、コンタクト(通信)を試みないんかい!?

いやね、省略したのかもしれませんがね。ちょっと納得しかねたのですよ。
それに比べれば、学生が出てきたところとかは、戦力の急速補充の為だとか思えるし、主人公はグレートミッションの功績を認められているのでとかで話はわかる。
ビッグ4が待機で、志麻達が出撃したのは、実戦機のインフィ(とその操縦経験をもつ志麻達)を優先して出撃させたのだろ?…とかね。
逆にそれ以外は良いと思ったので残念。

途切れる通信。「りんなちゃん・・・大丈夫だよね・・・」
ショック症状で無表情のりんな。
しーぽん・・・もう・・・会えないかと・・・」
「必ずお父さんを連れて帰るよ。この“奇跡の退場娘”にまかせなさい」
「敵を打て。ただし、あくまで威嚇だ」
「命が・・・消えていく・・・」
「相手に・・・当てるんですね」
「…そうだ」
「ブラスターがもたない!」
「当てなきゃ死んじゃうよ!」
「…おれの・・・責任だ・・・!」

以上、お気に入りシーンのセリフを並べてみました。